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10-11-17
PCオーディオについて印刷物もやっと追いつこうとして来てるようですね。書店で立ち読みしてみましたけど、ネットの方が情報が明らかに早いし的確ですねえ。audithallもおかげで助かってます。 以前の記事
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最近のaudithallは無性にオーバーサンプリングした音が聞きたくなってます。そこで2010年夏をめどに導入するつもりだったサブウーファの追加を後回しにして、m902にオーバーサンプリングしたデータを喰わせられるよう、機器の追加をしてみます。
そもそもm902がいけないのです。DACは24bits/192kHzまで対応できるのに、USB経由では16bits/48kHzまでしか突っ込めないんですから。価格をもう数万円上げてでもせめて24bits/96kHzまでUSBでやって欲しかったです。しかたないのでそこまでの規格をこなせるUSB->SPDIF/TOSlinkコンバータを導入して、古典的なデジタル信号をm902に供給しますって事で今回はお手頃なところでLindemannのUSB-DDCでやってみます。 ひとまず音出しにはUSBケーブルにこれまでも常用しているWireWorldのUltraViolet 5-2を、SPDIFケーブルにはm902購入時にサービスで付いてきたのを利用します。LindemannのUSB-DDCはとても小さくて軽いので、ケーブルに振り回されてしまって返って取り扱いが面倒~。 Canon EOS 5D mark2 + Rodenstock Apo-Sironar Digital 105mm/f5.6 さて機材の準備ができたら、ここからがPCオーディオの見せ場です。audithallが常用しているfoobar2000にはDSPとしてソフトウェア上で再サンプリングして出力する機能がついてます。これを利用すれば元のオーディオファイルを一切いじることなくオーバーサンプリングしたデータが準備できるんですよ。 foobar2000にはデフォルトでResampler(PPHS)が搭載されていますけど、やっぱり逝けるところまで逝かないと面白くないので、ここでは入手可能な中で最高の変換精度を誇るResampler(SoX)を使ってみます。この追加コンポーネントがDLも使用もフリーなんですから、実にありがたいものです。 設定としてビットレートは96000Hzを、変換品質はvery highを選びます。phaseはひとまずlinearで。Passbandは少しだけ注意したいところです。これはオリジナルの持つ帯域の下から何パーセントを出力するかを指定するものです。例えばデフォの95%だと、サンプリング周波数44.1kHzのデータにおいては22.05kHz x 0.95 ~= 21.0kHzまでの音声情報が出力される事になります。マニュアルによるとこれをあまり高くするとCPU負荷と共にエコー成分が増えてくるらしいです。audithallは意味もなく96%にしてます。 そんなこんなでお目当ての音出しにやっとたどり着きました。m902の表示が96kHzになりs-LockのLEDが点灯しているのを確認して音量つまみを右にひねります。おっと、窓の操作をするたびに音が切れますね。遅いPCでASIOを使う宿命です。例のRMClock UtilityでPerformance on demandにしてみても、CPUクロックの変更が処理に追いつかなくてやっぱり音が切れるので、Maximal performanceモードにします。 ~何ですか、この滑らかな心地よい音は。高音は確かに伸びやかに聞こえるようになってますが、それよりも全ての音域でノイズ感が格段に減り、絹の肌触りのような優雅な音になってしまってます。曲によっては雰囲気がかなり優しく変わってしまって戸惑いますけど、それまでの印象が実際は音の悪さに依存していたもので、USB直接よりもUSB-DDCの96kHzの方が美しい音がしているのは即座に理解できます。 低音の量感が減ってしまってますけどaudithall的にはメリットの方が明らかに上回ってます。これまで聞いていた曲をオーバーサンプリングして聞き直してみると、素の16bits/44.1kHzデジタルの音が曲の印象を損ねていたのが分かってきますね。 それにしても本当に良い時代になったとaudithallはつくづく感動しました。たったこれだけの出費と手間でこんなに音が良くなってしまうなんて、もう驚異の世界です。音の変化の度合いと各種コストを突き合わせれば、まさに「たったこれだけ」です。もう元の世界には戻れそうにありません。
by audithall
| 2010-01-31 15:49
| PCオーディオ
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