最新の記事
タグ
PCオーディオ(32)
デジタルオーディオ(9) NF-4A(8) SoX Resampler(7) ジッタ(7) オーバーサンプリング(7) DORD 265(5) オーディオボード(5) 雑音(5) FilterMeister(4) カテゴリ
お気に入りブログ
最新の状況
10-11-17
PCオーディオについて印刷物もやっと追いつこうとして来てるようですね。書店で立ち読みしてみましたけど、ネットの方が情報が明らかに早いし的確ですねえ。audithallもおかげで助かってます。 以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
18. オーディオシステムの音圧
一般の人がオーディオシステムの音を聞く場合の音圧は、平均で85dBSPLもあれば十分に大きな音と認識されると言われています。2チャンネルステレオでの再生を想定すると、これはSP当たり82dBSPLの音圧がある事になります。現実にはステレオ音声のチャンネル間の干渉があるので単純加算では済まないですけど、システムの負荷が軽くて済むように都合良く考えてしまいます。 この音圧を91dB/W/mの能率を持つSPから1.5mの距離で得るために必要なアンプの出力を概算してみます。音源との距離が2倍になると音圧は1/4即ち-6dBになりますから、1.5 ~= √2としてしまえば、1mでの音圧からはおよそ3dB小さく聞こえる事になります。つまり平均で0.25W/chの出力があればこの聴取位置で91 - 6 - 3 = 82dBSPL/chの音圧が得られ、両チャンネル合わせて85dBSPLの音圧が達成できます。 続いて平均ではなくピーク時の音圧について考えてみます。コンプレッサが効いていて平均音圧+12dBにピークがあるとすればその際のアンプの出力は4W/chで、よりダイナミックな音源でピークが+20dBに及ぶのであれば25W/chの出力が必要です。人間はピークでなく平均音圧を音量として感じるとされるので、ピークが+12dBでも+20dBでも全体としては同じ音量に聞こえるはずです。 19. 背景雑音 現代は人間の活動が活発なのに合わせ生活空間には多くの騒音があって、これが背景雑音となってリスニングに影響を与えます。一般家庭でリスニングルームを準備した場合、背景雑音を40dBSPLに抑えていればできが良い方だと言われています。これを30dBSPLと録音スタジオ並みに下げられたとすれば優秀な音空間と呼べます。ちなみにプロのマスタリングルームでは15dBSPL位までに抑えたいとか言われています。 オーディオで背景雑音を意識しなければいけない理由は当然、雑音のマスキング効果によって小音量の音声が聞き取れなくなるからで、これは誰でも日常的に経験していますね。生活空間内での背景雑音はほとんどの場合白色雑音ではなく低音側の音圧がより大きい事から、マスキング効果の影響は白色雑音以上に深刻なはずですけど、便宜上白色雑音相当として扱ってみます。ですから以降に出てくる背景雑音に関する計算は、現実よりもかなり甘いものだと理解してくださいね。
by audithall
| 2010-11-01 21:25
| 聞こえる音・聞こえない音
|
ファン申請 |
||