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PCオーディオについて印刷物もやっと追いつこうとして来てるようですね。書店で立ち読みしてみましたけど、ネットの方が情報が明らかに早いし的確ですねえ。audithallもおかげで助かってます。 以前の記事
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audithallが常用している音声再生ソフトウェアのfoobar2000は、バージョンが1番台になったのでもう固まったかなと思っていたら新たにバージョン1.1に向けて動き出したようです。
foobar2000 http://www.foobar2000.org/ 2010年7月19日の時点でバージョンカウントは1.1 beta 1で、変更ログを読む限りはコンポーネントファイルの取り扱いが変わるのと、ダイアログボックスなどのユーザインターフェースの変更がメインのようですね。あとタグの書き込みとかコンテナフォーマットの互換性の向上とかaudithallには気がつかないであろう改善もなされるようです。 動作がおかしいとか新たに使いたい機能があるとかでもない限りは、基本的にこの種のソフトウェアを慌てて更新する必然性はないですし、ベータテストが始まったばかりでもあるので、audithallはバージョンカウントが少し煮詰まるまでは今使っている1.0.3のままでやっていくつもりです。 「音質が大幅に向上しました!」とか言っているのなら話は別ですけど、foobar2000の作者氏自らFAQページで再生ソフトウェアで音が違って聞こえるのはほとんどがプラセボだと書いてしまっているので、今後もその手の話が作者から出てくる事はないと思われます。コーディングしている立場からすれば、読み出してコーデックに準拠して復号したデータをFIFOバッファに押し込んだりスタックに積み上げるだけの仕事が、音質に影響するとは信じがたいのは当然ですね。 現実にはPC内部のデータは小川の水のごとく静かに流れるわけではなく、電気エネルギーを使って各種の電子素子を駆動しながらアクティブに動かさなければいけないので、つまりはデータと共にノイズも動く事になります。記録メディアから元データを読み出すにはメディアを動かさなければいけませんし、PCカード上のデバイスを動かすにはそのカードが刺さっているバス越しにアクセスしてお目当てのデバイスを駆動しなければなりません。取得したデータのCPUでの処理も中間データのRAMへの保存も全て電気的に行われるわけで、つまりあらゆるステップで多かれ少なかれノイズが発生する事になると思います。 それらのノイズがDACまで届いてしまえば音質に跳ね返ってきますから、再生ソフトウェアがデータをどのタイミングでどのように取り扱うか次第で、場合によっては再生される音に違いが出てくるのは当然だとaudithallは考えています。そしてこのような音の違いはノイズの遮断が甘いほど大きくなり、逆に強力に抑制できればそれだけ再生ソフトウェアによる音の変化は小さくなっていくはずです。 あとfoobar2000の作者氏は再生ソフトウェアごとのデータの違いがノイズフロアを下回っているのを、音の違いが聞こえるはずがない理由のように書いていますけど、これにもaudithallは賛成しかねます。当ブログのディザの記事で書いたように人間の耳には-91dBのノイズフロアに埋もれた-115dBの音声信号が聞き取れる事になっていて、そのような信号が16/44.1のLSB近辺に埋め込まれている場合があるからです。そんな音源のデータでLSBが変化すれば人間にも音の変化が感じられるはずです。 ちなみにこれ、データ長が24ビットだと話はだいぶ変わってきます。24ビットデータではLSB側の数ビットはノイズと大差ないと言われている位で、そこでLSBが変化したくらいでは人間には違いが聞き取れないからです。
by audithall
| 2010-07-19 12:37
| PCオーディオ
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